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04★本を読む。

2013年4月22日 (月)

★三浦しをん『本屋さんで待ちあわせ』を読む。キュリー夫人、私も思ってた!

三浦しをんの『本屋さんで待ちあわせ』を読みました。

三浦しをんはすごく大好きで、『風が強く吹いている』や『舟を編む』はもちろん、『仏果を得ず』とか、色々好きです。
エッセイもすごく好きで、彼女は、好きなものをどう好きなのか的確に語ることのできる技術を持っていて、私はその愛が好きなのです。

『あやつられ文楽鑑賞』を読めば文楽を見ようと思い、『シュミじゃないんだ』を読めばBLを読んでみようと思い立つ。・・・実行できてないケド・・・。

そんな三浦さんの本に関するエッセイというか紹介文。
色々読んでみたいなと思ったけど、特に印象的だったのが、子どもの頃「キュリー夫人」を読んでもっとも印象的だったことが「冬のあまりの寒さに、椅子を載せて寝ていた」というエピソード。

私もまったく同じ所が最も印象に残っていたため、「そうそうそうなんだよ!!!!」と大いに共感したのであった。
結構そういう人多いと思う。


私は最近はあまり読めていないが、基本的には本好きなのだが、割と話を忘れてしまう・・・。
奥泉光の「神器-軍艦「橿原」殺人事件」が紹介されていて、この作者の何か似たような時代の本読んだけどこれだっけ??としばらく考えたところ・・・私が読んだのは「グランド・ミステリー」だった。
全然違ったよ・・・。

ちなみにグランド・ミステリーは、同時期に「双生児」(クリストファー・プリースト)をたまたま読んで、作品世界と時代の気分と、戦争とは何か。という事と、あと、ぐるぐるするタイプのミステリー(読んでいて大混乱する)ということで様々にリンクして面白かった。

奥泉光の「神器-軍艦「橿原」殺人事件」が未読だとわかったので、読んでみたいと思う。

2011年2月20日 (日)

★乾くるみ『スリープ』を読む。

かつて「イニシエーション・ラブ」を読んだ時も思ったけど、トリッキーな作風自体は面白いんだけど、私はこの方の恋愛描写部分を生理的に受け付けられないんだな・・・と遠い目になった・・・と思ったらそれ自体も仕替けの一部??な結末を迎えたのであった。

イニシエーションラブも恋愛部分自体とトリッキーな部分が重なるしな・・・。
でも多分、普通に恋愛モノがあったとしても多分苦手・・・無念・・・。

天才美少女がとある事がきっかけで、目覚めたら30年後の世界になっている。
頼れるのは事情を知るかつての同級生だけ。

見知らぬ世界で彼女が見るものは。

そして、突然挟まれるもうひとつの世界。
果たして今読者に語られている世界は何が正しいのか・・・???


以下、ネタバレします。

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2010年9月12日 (日)

★『三島由紀夫レター教室』を読む。

今まで三島由紀夫は何故か「仮面の告白」「禁色」しか読んだ事なかった自分(笑)。偏りすぎ。金閣寺とかは読んでない・・・。

そして突然読んだ。「レター教室」。

今更な発言だが、三島由紀夫って色々書いてる人なんだ・・・。
すごい面白かった。

最初に主な登場人物の紹介があり、後は全て手紙文で構成されている。
一応「レター教室」なので、タイトルに「○○を○○する手紙」という説明があるのだが、実作にはちっとも役立ちません(笑)。

この時代ならではだな~という部分もあるが、今読んでも「いる!いるよこういう何かずれた人!!」とか激しく思う。ものすごく俗物で自分勝手で変な人たちだけどすごくナチュラル。

思いがけず誰かを好きになり意地悪して自分の感情に振り回されたり、変な情熱を傾けちゃったり、意地とか見栄とかプライドで変な手紙書いちゃったり、皆が皆ダメで可愛くて愛おしい。

でもあんまり友達になりたくないけど!!(笑)。

私のように三島読んだ事ない方にこそオススメです。

2010年6月20日 (日)

★『告白』湊かなえ を読む。

読後感がこんなに悪い作品は無い!!という評判をたくさん目にしていたため避けていた作品・・・。

だが、映画化されてさんざん本屋で予告映像を見たため、思わず読みました。
映画見に行く訳ではなく本読む辺りが所詮ひきこもり(笑)。

ものすごく構えてから読んだので、「最早・・・生きる・・・あても・・・ない・・・」みたいな思いになる事もなく、さらさらっと読み終わりました。

誰一人共感できない世界でリアルなようなそうでないような人々が悪夢のような出来事に遭遇する物語。
しかし、色々とツッコミ所も満載なので、それでバランスが取れる感じがする。
あまりにリアルすぎると怖いから。←実現可能性の問題として。

微妙にネタバレなので続きは以下。

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2009年11月 2日 (月)

★桜庭一樹「私の男」を読む。

今更ながら何回か前の直木賞作品を読む。


血とは一体何でしょう。とか。
子どもの目に見えている狭くて深い世界の鋭さと限界。とか。

私は実際の出来事に対しての共感は無いけれども、彼女を取り巻く世界、彼女の限界、彼女の思考回路の歪みとかは割とさらっと理解というか、そう来たらそうなるだろうね・・・と普通に思って読み終えた。

ので、後で感想ブログとかを見て、ものすごく拒否反応を示す人がたくさんいた事にちょっとびっくりした。
そうか~テーマもテーマだもんなあ・・・。

桜庭作品は「赤朽葉家の伝説」しか読んだことがないけど、すごく面白かったので、直木賞を取った際に大変話題になったこの作品も読もうと思ったんだけど・・・いつでもそうだけど、著者渾身の力作!!という作品では直木賞取らないんだな~と思った。←赤朽葉家の方が渾身の代表作!的作品なので。
浅田次郎とか東野圭吾とか。


ものすごく激しい出来事が淡々と進んで行く事や、つじつまの合わないというかそんなうまく行くのかしらといった疑問等はあるのだが、そういったものに引っかからずに物語に身を委ねることができる人におすすめです。
常識的で保守的ですごく幸せに育った人とかは怒りに燃えるかもしれない・・・。

2009年9月19日 (土)

★森博嗣『トーマの心臓』を読む。透明で端正な物語。

今何故このタイミングで?という時にさらっと出す所が森博嗣らしいのかもしれない、森版「トーマの心臓」を読みました。

言わずと知れた萩尾望都の不朽の名作まんが「トーマの心臓」を、森さんの視点から構築し直した、小説です。

森博嗣は実は4冊位読んで挫折しちゃったので「すべてがFになる」の頃の初期しか知らないんだけど、理系作家らしい透明な美しさがとても好きで、特にタイトルの付け方がいつも本当に素晴らしく美しくて大好きです。

彼が萩尾望都をものすごくリスペクトしている事も知っているので、安心して読み始めました。

とっても謎なのは日本人になっている事なのだが、それも注意深く読んでいないと気づかない位に世界観はそのままに、どちらかと言えば年齢を上げた事から来るみんなの大人度の高さが印象に残った。
それから、小説だからなのか、森さんだからなのか?感情を言葉にて語りつくすというか説明しようとする、むしろそれは日本人ではなくヨーロッパの人なのでは?という饒舌さと言葉に対する誠実さ。

文章はやはり透明で端正で、登場人物はまんがよりも大分饒舌だけれども無駄なものがなく、美しい物語でした。

オスカー目線で語られるトーマなので、「トーマの心臓」な割りにトーマ結構どうでもいいとか、ユーリの設定変更はびっくりとか、え、そのシーンは3人で語っちゃうんだとか、何よりもオスカー父、作中だと名前が明かされないまんがだとグスタフのあの場面の設定変更は何故なんだ~とか、元のまんがを読んでいる者としてのツッコミどころは多々ありますが、でも、小説化する以上は森さん視点だとこうなる、が必要だし、充分楽しめる物語でよかった。

でも何で日本人設定なんだろ?内容からするに一次大戦前後なのでしょうか?何か全然関係ないけど、摩利と新吾を思い出してみたり(単に寮生活という一点で)、長岡良子の大正叙情ロマンシリーズを思い出してみたり。

大昔、森さんは何かのインタビューにて「男性である自分は女性の事は分からない」というスタンスではなく「日本人である自分は日本人の事は分かるが外国人のことは分からない。」というスタンスで話をしていたのがすごく面白いなと思った事がある。それは萌絵をどう描いてるかみたいな質問に対しての答えで、女性と言っても日本人だから日本人の事はわかる、と。
もしかしたらその思いは今も同じで、トーマを小説化するにあたり、国を変えたのかなとかちょっと思うのであった。

あ、あと忘れてはいけないのは!萩尾さんがこの作品のために新たにちょっと大人になっているオスカーやらユーリやらエーリクやらを描きおろした挿絵があることです!

こっちの日記ではなく閑古鳥に書くべき話題かなという気もしたが・・・やっぱり、読みながら再び生きて動く彼ら=久々にスタジオライフ舞台版「トーマの心臓」が見たくなった。
劇団員の実年齢がガンガン上がっている今、小説版トーマを舞台化してみるのもまた見てみたいな~という気もします。


↑追記。来年3月に、トーマの心臓&訪問者連鎖公演が発表されました。
うれしい。でも作品としてより好きなのは訪問者なのでその方がうれしかったりもするけど。

★『プリズン・トリック』遠藤 武文 を読む。どうよその結末は!

東野圭吾大絶賛!なアオリ文句と共に登場した今年の江戸川乱歩賞受賞作。

交通刑務所の様子や、脱走する事を前提にしていない特殊な状況であるからこそ起こる刑務所内の密室殺人&犯人逃亡の謎。

視点人物がくるくる変わったり、重要人物風に登場してさくっと死んでしまう人あり、様々に物語は錯綜しつつ驚きの結末に向かってひた走る。

・・・うーん誰におすすめといえばいいか迷う作品です。
面白いです。でも、例えば社会派を突き詰めて欲しい!と思っている人には物足りないかなと思う。
爽快にだまされたい人!には、割とおすすめだけど爽快ではありません(笑)。色々強引な所はあれどもきちっと腑に落ちる豪快トリックが使われているので「おおっ」と思う。
しかしラストシーンはどうなのよ~これじゃあの人がやってきた事はなんだったのか~。というような、様々にものすごいそう来るのか!!!!な作品なのであった。

ネタバレしないように書くと意味不明ですまぬが。

2009年8月17日 (月)

★三浦しをん「ビロウな話で恐縮です日記」を読む。

三浦しをんの小説もすごく好きだが、エッセイも好きです。
何よりも彼女が愛する何かを紹介している文章を読むのが好き。幸福感に包まれます。

私は文楽は見た事がないけど「あやつられ文楽鑑賞」を読むと今すぐ文楽を見に行かねば!!と思う。

すごい読んでそうなんだけど読まないジャンルである(笑)ボーイズラブ漫画への愛を綴った「シュミじゃないんだ」を読むと、やっぱり今すぐ読まねば!と思う。←結果的に話がそっちにいっちゃう事は実は割りとあるんだけど、ジャンルとして読むかと言うと読まない。一時期読む本読む漫画全てが「実は私アナタ(同性)が好きなの!」なる衝撃の事実が発覚する謎の法則にはまっていた事があるけど・・・あれは何だったんだろう・・・流行?。←関係ないが、こういう全く関係ないジャンルで謎リンク。はよくある。見る芝居見る芝居みんなムチで誰かをしばく。とか(笑)。

★ということで「ビロウな話で恐縮です日記」を読んで、三浦さんがスタジオライフのDAISY PULLS IT OFFを見ていた事を初めて知る。

上記の「シュミじゃないんだ」を読んだ時に、三浦さんライフ見に来てくれないかな~既に見てるのかな~とか思ってたんだけど、私が見てほしいのはデイジーじゃないんだ~。←デイジープルズイットオフとは、イギリスのお嬢様女子校に転校してきた庶民がイジワルされたりしつつも友達とパワフルに学校生活を送る話。
男性だけ劇団なので女子高生はもちろん全員男性が演じる。イギリスの戯曲なのだが、イギリスだと30~40代の女性がパワフルに演じているらしい。この作品は基本、リアル女子高生がやらない方が絶対いいと思う作品なので、性別とか年齢とか、何かを外してくれた方がいい。

最初は違和感を覚えた事が書かれているが・・・しかし一応これでも再演はものすごく女子見た目レベル上がってるんですよ~(笑)。むしろ初演を見てほしかったかも。その方が演劇の「嘘」が作る「本当」をより楽しめたかもしれないから。
しかし、果たしてその後の作品は見たんだろうか。

特に先日までやってたLILIESは、王子(←舞台版箱根駅伝第一走者)が主役の一人として出てたし、三浦さんおっしゃる所の関係性を突き詰めまくった劇なので、こういう系統を見てほしいんだけど~と心の中で叫ぶ・・・。


★夢の話は内田百閒の冥途を思い出す。弟の名前が思い出せない話が好き。

★そして、「ずれこむ」というタイトルの日。
元ネタの白泉社まんががものすごく普通に分かった自分・・・。マヤちゃんどろだんごは基本だけど、サキの拷問はものすっごく印象に残ってたので「おお!!!」とすごい勢いで反応。そして普通にエレナもその場面を思い出したよ・・・結構昔読んだマンガ覚えてるな~と思った。

なんか、色々予想外の所でも面白かった。

2008年1月19日 (土)

★森見 登美彦『〈新釈〉走れメロス 他四篇』を読む。

毎年1月は何故だかものすごいテンションが低くなるのだが何故なのでしょう・・・涙。
どうやら寒いと私の心は沈んでゆくらしい。単純。
でも負けないぞ~。

さて森見登美彦。
中島敦「山月記」、芥川龍之介「藪の中」、坂口安吾「桜の森の満開の下」、森鴎外「百物語」を原典に、現代の物語が綴られる。

私百物語以外は読んでいるのだが・・・桜の森の満開の下は忘れちゃったよう~。
何か女の人が出てきて首を持ってた?幻想的で怖い話だっけ???「死体が埋まってる」のは誰の作品だったかも忘れた・・・。←調べた。梶井基次郎だった。
安吾のは確か岩下志麻で映画化されてたと思うのだが。見た覚えがある。

・・・そんな適当読書人生を歩んできた私にも十二分に楽しめる作品集。

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2008年1月14日 (月)

★皆川博子『聖餐城』を読む。

ドイツ30年戦争を戦争の中で育った孤児アディと裕福なユダヤ人の子イシュア・コーヘン、二人の少年を軸に壮大に描いた物語。

・・・と言っても私世界史は中学までしかやってないので30年戦争自体知らなかった・・・すみません・・・。
この時代の神聖ローマ帝国がどういう国なのかもいまいち分かってない。

しかしそんな人もぐぃっと物語に引き込んで離さない圧倒的な物語。
皆川博子を読んだ~っという満足感に浸れます。

各人、各国の思惑が入り乱れて進む戦い。戦争とはそもそも何か。という事も考える。
プロテスタントとカトリックの激烈な争いとその外にいるユダヤ人に、宗教とは何か。という事も考える。
大陸に住んでいない私にとって、大陸における「国」という感覚についても考える。

色々と考える事がたくさんある物語だけど、とにかく出てくる人がみんな激しくてダメで魅力的で楽しい。

今回はドイツが戦いに明け暮れる30年だけど、皆川さんらしい華麗さとか妖艶さとか闇とか異形な感じとかも根底に流れていて、ものすごい厚い本だが途中で休憩取れません・・・(笑)。

お読みになるのはお時間のある連休などがいいと思う。私は土日で一気読み。
・・・しかし皆川博子作品はいつ読んでも体力がいる・・・。ふぅ。

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