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02★舞台をみる。

2013年4月 9日 (火)

★ヨーロッパ企画『前田建設ファンタジー営業部』を見る。

またまた京都の劇団ヨーロッパ企画の『前田建設ファンタジー営業部』を見てきました。


<<作・演出>>
上田誠

<<出演>>
石田剛太
酒井善史
諏訪雅
西村直子
吉川莉早


★前田建設という実在の会社が、「マジンガーZの格納庫を実際に作ったら?」というWEB連載をしていて、書籍化もされている。

こちらを原作に、WEB連載をするプロジェクトメンバーが、原作のふわっとした設定など(笑)の様々な困難を乗り越え、ついに見積もりを出すまでの物語。

人間にセンサー?みたいのをつけて、そこからデータを読み取ると、アニメーションの中で人間の動きと連動する、という最新技術が使われており、そんなすごいものを使っているけどちゃんと話の中で意味があり、そしてものすごくくだらないいたずらが仕掛けられる(笑)、ヨーロッパ企画でしかやれないだろうなという、お楽しみ企画。

この作品は役名がないので、役者名で説明しますが。
舞台は基本的に会議室。よく分からないうちに、マジンガーZの格納庫WEB連載に巻き込まれた、広報の吉川さん、石田さん。ノリノリで参加した、酒井さん。
現場たたき上げだが面白そう!と参加した諏訪さん。
WEB制作担当の外注さん、西村さん。

5人でマジンガーZのアニメを見て、実際に富士山のふもとだとどの辺で、掘削にどの位時間とお金がかかるかとか、着々と検討していたのに、途中で69話に新たな設定が突然出てくることに驚愕!!
いちから出直し!!とか。

あと掘削について知るために、吉川さんに思いを寄せる掘削担当を利用しろ!!とけしかけたりしながら、着々と?制作していく。


実際のマジンガーZの世界に行ってみましょう♪となり、最新技術が登場。
全身変なスーツに身を包んだ酒井さんが、嬉々として説明し、可愛いアニメの子が格納庫を見に行く。

この時に、格納庫ががけみたいになるから、手すりがあった方がいい、と一生けんめいリポートしている酒井さんのおしりをけって落とす、みたいな意地悪(笑)を何度も繰り返すんだけど、この時のリアル酒井さんも、アニメもすっごい可愛い(笑)。

この最新技術はラストにも登場。なんとか博士に、見積書を提出する、という展開に。

最後の方で、まさかの展開?がちょこっとあり、ここの窓の外設定もすごく面白かった。

前ヨーロッパ陣はとても日常的な見た目と身体を持っている、て書いたけど、スーツ着ても普通にそのまま出勤してそうだし、諏訪君は土木似合そうだし、やっぱり日常を日常として見せられる人たちはよいなと思った。
酒井さんがものすごく嬉々としてマジンガーZの説明やら、アニメの中に入ったりとかしていて可愛かった(笑)。
あと吉川さんが美人だった。
石田さんの調子のいい感じも良い。西村さんは何か大学生みたいな雰囲気だったけど、実際はいくつくらいの設定だったのだろうか。

あ、あと、格納庫模型もすごくちゃんと作ってあってびっくりした。


全体に、色々使っている技術と、物語の内容自体の堅さと、物語の整合性と面白さが見事に融合した、本当に面白い作品だった。
話の内容はなんだかんだ非常に専門用語になってしまうので、西村さんが「普通の子」ポジとして、つまらないと眠っちゃうからこの子が眠らないようにしよう!となる流れとか。
最新技術がくだらないいたずらに使われたりとか(笑)。
あとあのアニメがすごく可愛い。


のだけれども。

あまりにも「ザ!仕事!!!」であり、さらに千秋楽を見に行ったため、アフタートークに原作の本物の前田建設の方が登場したこともあり・・・現在現実逃避のための観劇!なスタンスの私としては、仕事を終えてまた仕事・・・みたいな非常に沈んだ気持ちになってしまったのであった(泣)。

うーん。仕事に意欲がある時だと、「よし!私も面白いことしよう!」みたいに気合が入るような内容だったんだけど、何かすごくへこんだ自分が居て(笑)、「ああ、私、今疲れてるんだな・・・」と遠い目になりました・・・。

すごく面白かったんだけどな・・・涙。


客席も、お仕事関係の方かな?という、普段劇場にはこなさそうな人たちがいっぱいいて面白かった。
隣の中年男性は、やたら土木関係の台詞に受けていたので、きっと建設業の方なのでしょう。

帰りは、前田建設ファンタジー営業部のストラップを、前田建設の方々が配る?プレゼントがあり、私も頂いてきました。

2013年4月 8日 (月)

★MONO『うぶな雲は空で迷う』を見る。金替さんが「スリル・ミー」て思う話(笑)。

スリル・ミーを見ると、切実に「女の子が必要だ」と思う。
彼らは性別も学校も一緒で幼馴染だから環境も似ていて、指向性も似てる。
あまりにも多くが同じだとどこまでも二人で世界が閉じていくんだなと。

が、スリル・ミー前後に私が見た作品は
・女性が全員辞めてしまい否応なく男性だけ劇団になったスタジオライフ『続・11人いる!』
・女性が全員辞めてしまったため残った男性だけで活動を続ける劇団MONO『うぶな雲は空で迷う』
で、どっちも男子しか出てないよ!(ライフは女役はいますが)ということになっているのであった・・・。


ということで、ちょっと前ですが、京都の劇団MONOの『うぶな雲は空で迷う』東京公演を見てきました。

出演
★ニワ:土田英生
★ウマナミ:尾方宣久
★キサラ:金替康博
★トノヤマ:水沼健
★ジャンボ:奥村泰彦

土田さんの作品は、戯曲自体が面白くて、劇団でやった作品が別カンパニーで上演されることも多い。
しかし、やはり一番面白いのは、劇団員バージョンだと、誰もが思うと思う。
その位、土田さんは当て書きの人で、とにかく劇団員への愛に満ちていて、話自体すごく面白くて心に残る台詞もたくさんあるんだけど、一番の魅力は、役者個々の魅力が存分に発揮されていること、5人の息の合ったアンサンブルだと改めて思った。

まあ最近スリル・ミー三昧だったこともあるけど(笑)、見ていてすごく心が満たされて幸せでした。
・・・なんだけど、意外と根本的なところで、スリル・ミー世界とつながる部分もあってすごくびっくりした。
何て言うか、抱えている問題は根本的には同じな感じというか。


物語は珍しくとってもファンタジー。

陸地が島ばかりとなった世界で、弱小窃盗団が組んで大きな仕事をするぞ!と飛行船?で出かけたはいいが不時着。そこで聞いた大きな財宝?を狙って飛行船で向かうことに。

果たして無時に彼らは目的地につき仕事を成し遂げることができるのか?

★☆;"・.★☆;"・.★☆;"・.★☆

端的に言うと「5人できゃっきゃしている話」でした(笑)。
話が面白くて絶妙のアンサンブルを楽しむのもそうなんだけど、根本的には、単に、土田さんがMONOに注ぐ愛を見たい。のかもしれないと今回思った。

全員40代になった今だからこそだせる可愛さ。とにかく全員が可愛くて愛おしくてダメで素晴らしい。
長年やってきたことで醸し出される絶妙のバランス。
あと、ライフで及川アニキを見た時も思ったけど、年齢を重ねることで、かえって自由になることがあるんだと思う。自分が可愛い事に躊躇しないとか。てらいなく劇団員への愛を表現できるようになるとか。

MONOはいつもセットが凝っていると思うのだが(というほど見た事ないけど)、今回は飛行船の中で、ちょっと紅の豚を思い出す。アニメっぽいわくわく感。

窃盗団は最初水沼さんと奥村さん、金替さんと土田さんと尾方さんの2チームに分かれているのだが、初登場時はそれぞれ別のユニフォームを着ている。

水沼チームが、黒のつなぎというか全身タイツ?みたいなやつに、腰のところにスカーフを巻いていて、そのシュールすぎる服装で普通に会話しているのが面白すぎた。とくに水沼さん。

金替チームはチェック基調の割と普通の服。可愛い。

5人組になったからユニフォームをそろえよう!てなって、「一張羅窃盗団」という微妙な名前になる所とか、謎の名乗りポーズとか、いちいちダメで可愛くて好き。
いい大人が「一張羅窃盗団!ハッハッ」とか謎のポーズしている様子が間抜けで可愛い。

全く成功しそうにない窃盗団のぐっだぐだな計画でいよいよ目的地に出発!したらば、土田さん演じるニワがいない。
この時の、もともとの仲間キサラ金替さんとウマナミ尾方さんのあっさり諦める所がリアルで好き。

が、単に乗り遅れたと思っていたニワが実は飛行船の下に居て、助けを求めてくる。4人の、何とか助けたいが自分を危険にはさらしたくない。だって怖いもん!という潔い姿勢と、結局自力で戻ってきたニワとの亀裂が・・・酷いけどやっぱり面白い。

絶対に見捨てないぞ!何とかしないと!という思いはあって、ずっとニワに声をかけ続けるけど、自分ではいけないトノヤマ水沼さん。スリルは好きだけど、実際の危険に身をさらしたいわけじゃないキサラ金替さん。助けたいけど怖いからいけない!でも助けたい思いはあるから誰か行って!と他力本願ウマナミ尾方さん。
助けに行くが、結局何もできず戻ってくるジャンボ奥村さん。

大ピンチに陥った時に、金替さんが突然フフフフ。と笑いを抑えられない感じになり「だって、スリルがあるだろ?」と言い出した時は「ああまさかのMONOでスリル・ミー」とどうしようかと思った(笑)。

でも実のところ、スリル・ミー世界の彼と、今ダメダメな航海中の彼らの求めている世界は根本的には同じ。という感じがして、何かすごく印象深かった。
何かを求めて、何らかの行為をするけれども、でも、求めているものは、その行為の先には常にない。

キサラ金替さんは、スリルを求めて窃盗団に入った。でも、実際の危険に身をさらしたい訳ではない。

ウマナミ尾方さんが言う。いつも何かを始める時は、いつかとてつもなくいい事が起こると思っている。けど、そんなことは実際には起こらない。

ジャンボ奥村さんは、いつもこうあったらいいなという希望を語っているうちにそれが自分の事として変換されて嘘つき呼ばわりされる。いつも自分だけちやほやされていないような気がする。と。
いつも自分以外の誰かになりたい。

ここは具体的に誰になりたいの?って聞かれた時に「トノヤマ」って言って、すごい目標ちっちゃいな。みたいになったり、キサラですらうらやましいみたいになって、「そんな低いところに?」みたいになってる所が妙に好きなのだが。


この後、完全に迷子になりこう着状態が続いたあと、最大のピンチ、エンジントラブルが。
この時にトノヤマ水沼さんが金替さんに「問題が起こった方が簡単になる」というような事を言うんだけど、それがすごく印象に残った。
「さっきまで、引き返すのか、このまま航海を続けて様子を見るのか、いろんなことを考えていた。でも、今はエンジンの事しか考えていない」と。

土田さんの会話劇は、テンポよくいろんなことが飛び交い、そして途中色々見た目にも謎の外しが入ったりして楽しませつつ、でもふいに本質的なことが語られる印象があって、そこがやっぱり好きだと思った。

彼らのぐだぐだ航海は、希望を感じるような、単に振り出しに戻ったような、でもそれが希望でもあるような、そんな決着を見せる。


カーテンコールで土田さんから謎の「ごとん」て音が!
「あ、ボタンが取れてしまいました。」と。この時に「まだ公演があるからこの後縫います」みたいな事を言ってて「何言ってるか分からなくなりましたが」と迷子になっている様子が可愛かった(笑)。

あと、この時に、公演日程を言ってたんだけど、ちょっと正確じゃなくて迷っていたらば、周りが口々に「31日まで」て教えている淡々とした感じが何かMONOだな~と思って微笑ましかった。

★☆;"・.★☆;"・.★☆;"・.★☆

MONOを見に行くのはまだ3回目なんだけど、極端な事を言えば、彼らの役割は毎回同じな感じがする。特に今回は劇団員のみの会話劇なので、ストーリーももちろん面白いが、絶妙のアンサンブルを楽しむ作品。

だから、土田さんの劇団員への愛と信頼がひしひしと伝わってきて、そこが本当に劇団っていいな。と見ていて幸せを感じました。MONOはスタッフの雰囲気も独特なほわっと感があって、あ~これが京都の劇団というものか~という感じがして何か好き。

あとなぜか客席の年齢層が意外に高いなと感じる。土田さんたちよりも上の年代の方々が割といるのが意外。


★土田さん
何かちょっと痩せた???
すっきりした感じがする。
土田さんの、近所のおばちゃん。みたいなキャラクターは周りの何か変な人たちの中で絶妙にバランスを取る。
彼が自力で戻ってきた時の、風に吹かれまくった髪。が妙に好き(笑)。


★金替さん
土田さんはほんっとうに金替さんのこと愛してるよなと思った(笑)。

一歩間違えると本当にスリル・ミーの彼みたいな事しそうな危険人物。
なんだけど、物語の世界では成立しており、しかも可愛らしさも出ている。
金替さんのギリギリバランスは土田さんの世界で最も輝くのだと思う。

棒が好きで、何か叩いちゃう。→トノヤマが何か悪いらしいからつい叩きそうに!!→棒禁止!!とか。
いやいや恐ろしすぎでしょう。・・・が、劇中見ているとあまり気にならない。

トノヤマと二人残された時に、ものすごいズレた会話するのが面白いんだけど、この話のつづきをずーっと後で突然始める所とか、独特の時間が流れている。あと、ほんとに子供みたいに無邪気な笑顔になる時があって、何か敵わないな~しょうがないな~と、周りが結局この人を甘やかす感じがすごく分かった(笑)。


★尾方さん
土田さん尾方さんのことほんっとうに可愛いんだなと思った。何か本当に弟のように愛してる感じが。

まあ尾方さんは可愛いのですがいつでも。私の中のキュンスイッチが尾方さんを見ていて何度も押された(笑)。可愛い。40才になったのにこんなに可愛くていいのか尾方さん!!

戦国鍋TVのAKR47の自己紹介で「甘えん坊のみんなの弟!」ていうのがあるんだけど、甘えん坊じゃないけど「みんなの弟」ていうのは尾方さんにぴったりだよな~と思う。

自由すぎる周りのアニキたちに対して一番常識的な所からきびきび話を進めようとするしっかり者。だが結構薄情で冷静。
すごくちゃんとしている感じなんだけど、結構「でもどうでもいいもーん」みたいな投げやり感もちらりとある所がいい。

一張羅窃盗団の名乗りの時にいたずらっこみたいな表情で楽しそうに変な掛け声をかけている所とか、本当に可愛かった・・・ああ。好き(笑)。


★奥村さん
愛すべきダメっ子。奥村さんは何かすごく『モテるダメ』だと思うんだけど(笑)、土田さんの描く奥村さんは一番女性にモテそう。な人物として登場する感じがする。まあ今回はダメすぎだが、物語的にはやっぱり一番モテそう。

ラストの方で、あれもこれもやることがあるのに時間が足りない!『時間よとまれ!』と本気で言ったあとに、ちょっと照れた感じで「なんて言ってみたりして」みたいな事を言う時の、そのシャイな感じが素敵だった。

あと冒頭の衣装、奥村さんはあんまり違和感なかった(笑)。


★水沼さん
土田さんは水沼さんを結構絶対的に信頼しているよな~という信頼感が見ていて心地よかった。

冒頭の衣装と、それを何てことなく着こなし普通に会話を続ける様子がめちゃくちゃおかしかった(笑)。
何となくリーダー的な位置におさまり、それに対抗する奥村さんとのやりとりとか、周りの子供みたいにはしゃぐ人々にあきれつつも一緒にポージングしちゃうとか、憎めない。


見終わって、具体的に何かを得るとかではないのだけれども、すごく幸せな気持ちになって、やっぱり好き♪♪と思いました。

2013年2月11日 (月)

★『キャッシュ・オン・デリバリー』を見る。アパッチ砦の攻防が好きな人は絶対好き。

ということで、『キャッシュ・オン・デリバリー』の本編の感想をネタバレしつつ書きますのでご注意ください。

★作:マイケル・クーニー 小田島恒志訳
★野坂実 演出

★エリック 馬場良馬
★リンダ  野呂佳代
★ミスタージェンキンズ 清水順二(30-DELUX)
★アンクル・ジョージ 難波圭一
★ミズ・クーパー 岡本麻弥
★サリーチェシントン 高瀬郁子(BQMAP)
★ミスター・フォーブライト 石部雄一
★ドクター・チャップマン 我善導(WAHAHA本舗)
★ブレンダ・ディクソン 平野史子
★ノーマン・バセット 小林顕作


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あらすじは公式サイトをご覧ください(笑)。
いや、昨日友人に話を説明しようとしてぐだぐだになったので・・・。


妻と仲良く暮らす主人公エリック・スワンは、失業した事を妻に言えずに、あの手この手で不正に色々な給付金を受給する事で生活資金を稼いでおり、さすがにもう止めよう!と思い立つところから物語は始まる。

彼は昔この家に住んでいた人がまだ居るかのように設定したり、間借り人ノーマン(独身もうすぐ結婚する靴屋勤務)を勝手に木こりで妻子ありに仕立てあげたり、勝手にいろんな登場人物を作ることで社会保障の給付を受けてきた。
まずは手始めに、「木こりのノーマン」が死亡したと連絡し、給付を打ち切ってもらう事にする。

そしてやってくる社会保障省の調査員ジェンキンズ。
ジェンキンズに対しては、前にこの家に住んでいたトンプソンの振りをするしかないエリック。
しかし、ジェンキンズには「この家の大家であるミスタースワンにもハンコを押してもらわねばならない。そして、ハンコを押すところには私が立ち会わねばならない」と言う。
自分がミスタースワンとは言えないため、誰かをミスタースワンに仕立てあげる事を考えるエリック。


以降は新たに登場人物が増えるたびに、事態の収拾をつけるために別人のふりをするエリック&ノーマンと、勝手にあらゆる勘違いを繰り返す人々でにっちもさっちもいかない状況に。

さらには、出勤したはずの妻リンダが帰宅。
エリックについて何かを疑っている。

果たして彼はこの窮地を脱して無事に給付金詐欺を止められるのか??


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パンフレットに翻訳者の小田島さんが「三谷幸喜がレイ・クーニーが好きだと言っていて、そのレイ・クーニーの息子マイケルクーニーが書いた脚本。三谷幸喜とレイ・クーニーは得意としていることが似ている。そのレイにマイケルはすごく似ている」というような話題を書いているが、まんま「アパッチ砦の攻防」でした。

主人公が大前提としてとある大嘘をついていて、そんな主人公がいる家に次々人がやってきて、次々新たな勘違いを繰り返し、にっちもさっちも行かなくなる。
主人公は果たしてこの窮地を脱する事ができるのか??
ちょっと切ない理由でこの状況に追いやられている事も似ている。

そして時計が現在進行形で動いているのも似ている。

しかし今回の作品を見に来た人でアパッチ砦=東京ボードヴィルショーを見ている客層はほとんどいないであろう所がちょっと残念。
これアパッチ好きな人は絶対これも好きなはずなんだけど!!
ま、私もテレビ中継で見たので生では見ていないのですが。


とにかく無理やりこの状況を推し進めようとするエリックがばかばかしくも情けなくも可愛い。
無理やり相棒にさせられるノーマン小林顕作さんのフリーダム力技演技も素晴らしい。

「ノーマンの息子」が実は耳が不自由だという設定になっていることが分かってからの周りのオーバーリアクションとか、ドアごしに会話が普通に通じちゃって疑われるとか(笑)。

序盤で説明している「支給されたブラジャーとかマタニティとか」が妻の疑いにつながる所とか、ボランティアのサリーをブレンダだと勘違いするリンダの会話がちゃんと繋がっちゃうところとか、いちいちおかしい。


家のセットが、真ん中にソファーがあり、上手から、キッチン(家事室と裏口?)、ダイニング、玄関、2Fへの階段、寝室、と5か所の出入り口があって、そこから人々が入ったり出たりバタバタとする所が視覚的にも面白かった。


ついにミズ・クーパーがやってきて全てが明るみに出るラスト。
何だかんだ言っても主人公のやっている事は犯罪なので、一体どう着地するのかなとハラハラしていたが、「いやいやそんなうまくいっていいのか」と思わないでもないけれども、いい所に着地して、みんなハッピーで一件落着。

・・・だが待ておじさんの件は放置しているよとか、ブレンダにフォローがまだ入ってないよ~とか、色々気になるんだけど大団円(笑)!!

まあファルスだしね!!

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★エリック・スワン=馬場良馬

初・馬場さん。
ひとつ前の記事にも書いたが、イケメンをこういう普通の舞台で見た経験があまりないので、正直割とイケメンに対して構えている所があるのだが、今回はスーツだし年齢相応だし、本当に普通に「すごくかっこいい演劇人」だった。すごく自然。

冒頭のノーマンとのやり取りは、「なんだその大仰な仕草は!」と思わないでもなかったが、見ているうちに気にならなくなった。
エリックは頭のいい流されやすい見栄っ張りのお調子者なんだと思う。
失業した事を妻に言えずに、ある日たまたま送られてきた前の住人宛の給付をそのまま受け取り、禁断の扉を開ける。

ジョージおじさんがさらに輪をかけてお調子者で、二人で何とかなるさ~と流されているダメっぷりがいとおしい(笑)。
ラスト、何かいい人風に「これは全て僕一人が考えた事で誰も関係ない。ノーマンは僕に脅されて協力しただけだ。」「一番辛かったのは、リンダ。君に嘘をついていたことだ」と誠心誠意語るが・・・いや、ノーマンは本当にその通り今日急に巻き込まれただけだよ!!と心の中でツッコミを入れた人は多かろうと思った。
何かうっかり感動しちゃうけどね(笑)!

終盤どうにもならなくなって、本来まったく関係ないサリーとフォーブライトに対して態度が荒々しくなるんだけど、そこはちょっと違和感が。
まあ実際関係ないからキレるのも分かるが。

しかしエリックは全ての基点なので、膨大な台詞量で地味にアクロバティックにソファーを飛び越えてみたりしていて、「ほんとに中々稽古に参加できず」な状態で良くやったな~と感心。
まあ時々カミカミになってたが。
しかし本来「ものすごく忙しい中がんばった」のは観客にとっては何の関係もないことで、だから馬場君にはもうちょっと楽ちんな環境でこの作品をさせてあげたかったな~と大きなお世話なんだけどすごく思った。

やっぱり、この作品は絶対に素に戻ってはいけなくて、顕作さんに対して素で絶対に反応しない位の時間を共有しておくべきだと思うし(笑)。すごく面白かったけど、時々テンポが微妙かな。と思うところがあって、でもそれはもうちょっと全体に時間を共有できていたら解消したんじゃないかな。と思えた所だったので。

基本的にはとなりにノーマン=小林顕作さんがいる事が多いので、長身小顔手足長い!!!!!という事が本当に際立ってた。スーツ似合うな。

馬場君は何か可愛い印象が前からあったけど、生で見てもやっぱり可愛かった。
愛らしさがある人が基本好きなので、馬場君もやっぱり好き。と思った。

ラスト、リンダとの間に全然夫婦感がないのがちょっと不満(笑)。
結婚10年目なんだし、もっとラブラブしてください。


★ノーマン=小林顕作さん
昔コンドルズと宇宙レコードに居る事だけを知っていたころは、何か勝手に脱力系というか淡々とした人なのかとイメージしていた。全然違ったよ!!力技の人だったよ!!

ということで顕作さんは影の主役とでも言うべきノーマン。
この作品を上演する際は、まったく同じ戯曲でノーマン主役版と今回のようなエリック主役版があるそうで、なるほど納得。

結婚を控えた彼は、大家さんエリックに丸め込まれて、この嘘つきゲームに協力する羽目に。
ノーマンは死んだ事になっているので、その息子のふりしたり、耳が聞こえないふりしたり、新たな設定を作り出したり、大忙し。「もういやだーっ」みたいな魂の叫び(笑)が何度もあるんだけどめちゃくちゃ面白かった。

ミセススワンの振りをしろと言われて女装する羽目に陥っていく時のリンダの勘違いにぴたりと合っちゃう所とかもおかしい。

ひたすら全力疾走している感じの大熱演で、彼の激しいアクションにはまってリンダ佳代ちゃんが笑ってしまいなかなか立ち直れなかったり、馬場君が素になっちゃったりする位激しかった(笑)。


★ジョージおじさん=難波圭一さん
お気楽なおじさん。難波さんと言えば「タッチ」のかっちゃんですが、薔薇座の人だったのか!
彼がドクターに女装を楽しむところだと思われていく会話の勘違いっぷりと、リンダにドアにばんばんぶつけられる所しか覚えてない位インパクトあった(笑)。

気絶して死んだことになってたり、わりとぞんざいに扱われて結構激しく動いている役なんだけど、難波さんは最後まで軽やかにお気楽にこの世を渡り続けていて、エリックもすごく可愛がっているのんきなおじさんでとっても素敵だった。

この叔父にしてこの甥あり。


★リンダ=野呂佳代さん
元AKBなのは知ってたけど、どんな方なのかは全く知らなかった。26才位と踏んでいたので、馬場君より年上で驚いた。
私の隣の席の方が男性一人でいらしていて、本当は野呂さんのファン?と話しかけてみたかったが勇気がなくてできなかった・・・無念。

給付でもらった女性ものの色々を見つけてしまい、夫が女装趣味なのでは??と疑う妻。
我が家に来ている人々のあらゆる事を勘違いしさらに夫への疑惑は濃厚に。
「全てわかっていたわ」と、おじさんと一緒に女装を楽しんでいたのね・・・とリンダは話していて、エリックは悪事がバレたと思って話している所のすれ違いっぷりが面白い。
あとノーマンへの疑惑も。

つねにきぃぃぃぃっと怒っている人だけど、何か可愛い所がいいなと思った。
エリックとリンダは何だかんだ気の合ういい夫婦だと思う。
お互いすごい愛しているし。色々間違っているけど。

ラスト、全てが明らかになった時に、「健やかなる時も、病める時も・・・でしょ?」と彼を受け入れる場面がすごく好きなのだが・・・馬場君感想にも書いたが、もっとラブってください。10年連れそって、実は失業しててもうっかり犯罪おかしちゃってても、でも受け入れる位好きなのだから。
初めて会った人と儀礼で交わすハグ。みたいなハグしちゃいかーん(笑)。


★ミスタージェンキンズ=清水順二さん
怪しいスワン家にやってくる調査員。
だがどんどん巻き込まれて、なぜか洗濯機の調子を見たり、お酒で酔っ払っちゃったり、最後は雷に打たれたり、踏んだり蹴ったりな人。

清水さんは熱い!!体育会系!!!みたいな雰囲気があるくせに、芸風は飄々としている所が好き。
熱い人々にさらっとツッコむ。
ノーマンとのやり取りが面白い。今何で会話が通じてたんですか???とか。


★ミズ・クーパー=岡本麻耶さん
スタイルが良すぎて、一体いくつの人なのかさっぱり分からないのが微妙だった(笑)。
たぶんオールドミスイメージなんだろうなと思うんだけど、体型がおっぱい盛ってるけど(笑)それ以外がスレンダーで足も細いし中年ぽさをまったく醸し出していないので。

2時間半の舞台で最後の20分位しかいないんだけど、ラストに導く重要人物。頼りない部下ジェンキンズとは異なり、来てすぐに事態を飲み込み、エリックを追い詰める。

ラストは出来すぎ!!なんだけど、まあコメディだしね!!というのと、ちょっとなんでも給付金出し過ぎじゃない??みたいな皮肉とかがあるのかな~と、そして犯罪とは言えそこをうまく突いてあらゆる給付を受け取っていた頭の良さと目のつけどころは素晴らしいと思うのも確かだなと思った。

結構お茶目な所が良い。


★サリーチェシントン=高瀬郁子さんと、ミスター・フォーブライト=石部雄一さん
すごく滑舌よくてしゃきしゃきしていて、善意のかたまりだけど何かずれてる、ボランティア。&彼女が連れてきた律儀な葬儀屋。
彼らは実は何の関係もないんだけど、あくまで善意により、可哀想なノーマン・バセット氏の弔いをしようとしている。
サリーの、まったく悪気のない善意の押しつけっぷりとか、迫力とか、実際にいたら嫌だけど見ているとすごく面白い(笑)。
フォーブライトのきちんと仕事を遂行する職人ぷりも楽しい。
気絶しているだけのジョージおじさんを遺体だと思い込み、事態はさらに悪化。

基本この二人により常に事態がかき回されていて、エリックがでっちあげた死因によりさらに大変な事態になったり。ラストの、エリックとのストレッチャー攻防が酷い(笑)。


★ドクター・チャップマン=我善導さん
見た目がまず面白い。ちょっとずるい。まんがみたい。何かを含んでいるような笑顔。
リンダが疑う「夫は女装趣味なのではないかしら」を次々裏付けていくドクター。
エリックをジョージおじさんと、ジョージおじさんをエリックと勘違いている、ドアばーんっの攻防が好き。


★ブレンダ・ディクソン=平野史子
冒頭から存在は明らかにされている、ノーマンの婚約者。
登場はかなり終盤。ちっちゃくて可愛い。
本物ノーマンはノーマンの息子という事になっており、ノーマンは死んだことになっているため、せっかく訪ねてきたのに「実はノーマンはもう結婚していてしかも今日死んだ」という衝撃的事実を知らされ茫然・・・。

で、終盤のバタバタで私が忘れちゃっただけかもしれないが、ブレンダは最後まで誤解が解けないままに終わった気がするのだが。
エリックとノーマンは「僕は仕事を見つけて君は結婚♪」みたいなハッピーな雰囲気になっていたが。

劇中一度もノーマンと一緒に出てこないのがちょっと残念。


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パンフレットの写真と実際の衣装が同じなのは、一見当たり前だけど意外とそうでもないので、初めて見る人が多い私には親切設計でよかった。

衣装は発砲の福田千亜紀ちゃんなんですね。
最近普通の「現代の現実の世界」な舞台を全然見ていなかったので、久々に普通の衣装で普通に可愛いな。というものを見られて楽しかった。

セットも色使いが綺麗で可愛い感じでよかったし。


全体では、途中テンポが微妙かな~と思うところがあったので、そこが改善されるともっとよかったなと思ったが、出演者が一切アドリブをしない事で笑える。という笑劇の王道作品を見られてすごく面白かった。


こういう作品こそ、「劇団」がやってくれると面白いと思うんだけどな。
すでに出来上がった人間関係の人でやった方がプロデュース公演よりも面白いのではなかろうか。
ただ、こういう作品をやりそうな、若めの劇団てまったく思いつかないけど。

給付設定とか乾いた雰囲気は無理だけど、うわーどうしよう~バタバタ。という点だけでいうと、ヨーロッパ企画役者陣をちょっと見たいかな。
本多君あたりにノーマンをやってほしい(笑)。右往左往。いやキャラ的にはジョージおじさんかな。
ヨーロッパ陣は巻き込まれる方の人ばっかり思いつくが。永野さんとか。

★『キャッシュ・オン・デリバリー』を見る。やっぱりイケメンはこういう舞台をやるべきだ!と思った(笑)。

愉快な話を見たい!!!と思って先日『キャッシュ・オン・デリバリー』を見てきました。東京千秋楽。

★作:マイケル・クーニー 小田島恒志訳
★野坂実 演出

★エリック 馬場良馬
★リンダ  野呂佳代
★ミスタージェンキンズ 清水順二(30-DELUX)
★アンクル・ジョージ 難波圭一
★ミズ・クーパー 岡本麻弥
★サリーチェシントン 高瀬郁子(BQMAP)
★ミスター・フォーブライト 石部雄一
★ドクター・チャップマン 我善導(WAHAHA本舗)
★ブレンダ・ディクソン 平野史子
★ノーマン・バセット 小林顕作

まずは周辺の感想を色々。

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私のイケメン予習により覚えた「テニミュの人」、馬場良馬氏。
彼が2年前からやっている、カトケン事務所がやっていそうな愉快な翻訳劇をやるシリーズを一度見てみたいな~と思っていた。

が、なかなか機会がなくて、今回やっと見られた。うれしい。
&連日残業のやさぐれライフ中の私にはすごくいい選択だった!!ひたすら笑って終了。

あとキンケロシアターに初めて行ったのだが、あの規模の小劇場の中では一番いい座席環境では?と思う。
周りの幅も割とあるし、椅子自体いい椅子だし、程よく傾斜があって見やすいし。のんびり見られてよかった!
さすが愛川欣也。

私が何だかんだすごーく詳しくなったイケメンは割と舞台で実際に見る事が多かったんだけど、馬場君は私が見たことあるイケメンとは共演しまくっているが私は見る機会がなくて、今回が初。
(今年見たイケメンだけでも、辻本祐樹君とも林剛史氏とも滝口ゆっきーとも磯貝龍虎氏とも大山真志君とも内藤大希君とも共演していたと思う。ってほぼテニミュの時だけどそれ以外でも色々被ってたと思う確か。)

だが、私は割とイケメンをイケメン舞台で見る事が多くて、見た目と役が特殊である事が多いため、上手いんだか何だか分からない特殊スキルがすごいな~。と感心して、実際の所がどんなかわからないで終わる事が多々ある。が、今回は「イギリス人」である大仰な動きはあるものの、「スーツ」「失業中」「結婚十年目」という普通の人な馬場さんは、頭ちいさいな~ほっそいな~とは思うものの、「なんかすごくかっこいい普通の演劇人」であった。

最近原作まんが系のイケメン舞台に対して、演者に対しても、観客に対しても、色々と切ないなと思う事が多かったので・・・馬場君がイケメンくくりかどうかはよく分からないんだけども、こういうカトケン事務所みたいな、「これぞ演劇!!」な作品を、いかにも小劇場役者陣+イケメン+元AKB野呂佳代ちゃんという布陣でやってくれたのはすごくいい作品チョイスだな~と舞台好きとしてはうれしい。

作品と出演者から想像していたよりもずっと、「馬場君の舞台を見に来た!!」という感じの9割女子観客とか、馬場君ブロマイドとか佳代ちゃんブロマイドとかの物販にちょっとびっくりして、あ~これはコンドルズファンがやってくるとか、マイケル・クーニーファンが来るとかじゃなくて、あくまで馬場君の舞台に翻訳劇が選ばれて、合っている小劇場役者が揃えられたんだな~と。

やっぱり、出ている役者さんにも、見に来たそのファンの方にも「舞台って面白いよね!」て共通で語れるような作品にも出てほしいなとすごく思うので。
もちろんイケメン舞台もそれはそれで面白いし、彼らの特殊スキルは本当にすごいと思うんだけど、それだけで終わってしまうのはすごく切ないなと思い。
まあ馬場君はテニミュ以外はあんまりまんが原作系は出てない?と思ったんだがそういえば1年前に緑の髪の人やってたか!!緑って!!!!ていうか原作はまんが(白黒)なのになぜ髪の色緑????カラーの時は必ず緑なのか?????


しかし、特に誰のファンでもなく、「何かひたすら愉快な話が見たい!!」「せっかくだから馬場良馬氏を生で見てみたい」「顕作さんを見たい」程度で行った私としては、「私馬場良馬ファンじゃなくて何かすいません・・・」みたいな気持ちになった(笑)。
パンフ買った時に、一瞬売り子さんとの間に「それだけ???(ブロマイドとか過去DVDとか買わないの??)」ていう間が出来たし(笑)。


しかし、この時期馬場さんは地球を守っていて、現在そのファイナルツアー中なのに途中で舞台入れるってどんなスケジュールなんだ!!!!!!!!と驚愕。すごい体力と気力だよ・・・と、やたら台詞が多く、しかも絶対間違っちゃいけない内容を見ながら思った。


千秋楽だったので、一人一人挨拶があった。
劇場も狭いからみんなリラックスしててアットホームな雰囲気ですごくほっこりした気持ちになった。

佳代ちゃんが劇中笑っちゃって、しばらく立ち直れなかった事を難波さんがいじったり。
「面白いことがあったら、後ろ向いて笑ってればいいよ~と野呂ちゃんに言ったのは僕です」と。「本当に笑うとは思わなかった(笑)!」。
佳代ちゃんのこと「野呂さん」て馬場君が紹介したから、何か丁寧だなと思ったらば佳代ちゃんの方が年上だったのか!と後でパンフ見てびっくりしたり。(まあノンティーとか呼ばれてもびっくりするけどさ)
麻耶さんが挨拶したら最後列の男性から声援が飛んだり。
平野さんが「ダンナ様と一度も舞台で会えないけど、裏では優しくしてもらっている」と発言したらば「何か誤解されそうだからそういう事言わないで」って言ったり。
皆の挨拶中麻耶さんと佳代ちゃんがちょこちょこ話してるのが可愛いな。とか。
顕作さんが「こんなに舞台中笑われたのは初めてです!」とあいさつしたり。←佳代ちゃんだけでなく馬場君もはまってほぼ素だった場面があるので。

突然顕作さんが面白い事をしてくれる事になり(笑)、さすがの謎パフォーマンス=ライブ中のミュージシャン設定が突如始まり『2F席(そんなものはない)もありがとう』とか言い始める=で盛り上がったり。
何故か石部さんも巻き込まれ、「小道具があればものボケが」とかいきなりセットの観葉植物を出されて困惑したり。
我さんも巻き込まれ「無理!」てなったり。
という一連の色々に馬場氏はそのまま後ろのセットのソファにちょこんと座って受けてたり。←可愛い。

清水さんが真面目に馬場さんを褒め称えたり。

「本当になかなか稽古に行けなくて」「本当にみんなに助けてもらった」「本当に周りの方々に支えられて」と、私の中では「ほんとに」連呼と言えば内藤大希。な大希君以上に「ほんとに」連呼で周りへの感謝を表明する馬場さんに、ああ本当に大変だったんだな~と、でも面白かった!!と、いやしかしもっとのんびりした時期にがっつり稽古してくれると多分この作品もっと面白いと思うんだよな~何で今だったんだろ??とか、いろんなことを思いました。

役者陣はこれ以上何かすることは出来ない限界値までがんばってたと思うので、せっかくいい座組だからパーフェクトな舞台をもっと作れる環境をつくってあげてくださいよ。と思う。


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うーん突然大希君の名前出したのは、私が直近で見た舞台で大希君が「ほんとにみんなやさしくて」「ほんとに楽しくて」「ほんとに」と、「ほんとに」連呼して最終的に迷子になってお兄さんズ(船戸さんとか)に助けを求める挨拶を見た所だったので(笑)。イケメンつながりで思い出した(笑)。

それと、その時にちょっと切ないな~と思ったことがあり。
私が普段イケメン舞台見る時は基本的にアウェーな感じでいつもドキドキしながら見に行っている。
しかし、内藤大希氏は私にとってはホームである所の、十数年見続けている劇団スタジオライフに客演されたので、私の中では大希君は「ライフらしい作品に客演した役者さん」で。(ライフ以外でも大希君の舞台は見てるのだが)

大希君は思っていた以上にものすごく馴染んですごくフロルでまつしん(←相手役)ともいいコンビで良かった!と思って、でも大希君ファンの方々の感想とかをちょっと見てしまった時に、何かちょっと切ないな~と思う事があったんです・・・正直。
うーん大希君はイケメン舞台にも出てるけど基本的には不思議な作品チョイスをしていて、突然流山児事務所とか新国立とか出る人だから、ファンの方は演劇耐性があるタイプなのかなと勝手に思っていたのですね。が、「11人いる!」を、すごくイケメン舞台的にご覧になっている方が割といるんだな~と思って何かちょっと切なかった・・・。

もちろん観客がどう作品をみるかは自由で、それぞれが楽しめればよい事だし、そもそも物語としての「11人いる!」はそんなによくできている訳ではないと思うので何とも言えないんだけど。

なんだけど、何かせっかく役者陣もがんばっているし、何かもうちょっとこういう方向からも見てほしいと勝手ながら思ってしまう・・・みたいな気持ちがやっぱりあった・・・具体的に書かないとわかりづらくてすみませんが・・・。


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といった、普通の役者である所のイケメンがイケメン系舞台とかいろいろに出つづける事で観客の方々の期待が一部偏ってしまう事の切なさをすごく感じていたところに、あんまりイケメン舞台だと思ってなくて見に行った今回の作品が意外とイケメン舞台というか、「馬場良馬作品」なんだけど、舞台自体はすごく普通に愉快な演劇作品だったことがすごく楽しかったな~。と思って、思い出されたのであった。

あ。馬場さんの挨拶でもういっこ面白かったのがあった。
満席で階段席まで出ていたのを感謝する馬場氏「痔に気を付けて」的な座席環境が悪い中見てくれてありがとう♪な意味の発言をしたところ、清水さんがすかさず「痔とか言わない!」「イメージが!」「リュウさんのイメージとかあるでしょ」とツッコミを入れていた。
痔って。

ということで、本編の感想は次回。
何か最後は切ない感じになっているが、話はただただ面白かったです。
行ってよかった!!!

2013年1月15日 (火)

★『ドリームジャンボ 宝ぶね』を見る。意外と夏の夜の夢すぎる舞台。

どりじゃん感想つづき。

鍋チームの舞台としてのフォーマットをきっちり押さえた作品なんだけど、でも、出演者的には何のつながりもない。(ひとつ前の記事で書いたように、全部出てるのはコバカツのみ)
今回は「鍋」でもなく、今回の大御所枠は座長自体であって、少年隊のかっちゃんがなぜか登板。さらに久野綾希子やら紫吹淳やらの大御所とか、鳥居みゆきとか、長谷川純とかも出ている。
・・・彼らのファンにとっては、別に「シリーズ第三作」ではないのにフォーマットは3作目、て、わかりづらくなかったかな~と思うんだけど、どうなんだろ??

私は楽しかったけど!!

最初にラジオ体操で始まり、そこで登場人物をざーっと紹介しきってしまうのはわかりやすくて良い。
♪新しい朝がきた 希望の朝だ♪という歌詞もいいしね♪

皆の着替え時間稼ぎとして三度登場のコバカツ明智光秀。
明智好きとしてはうれしい!!

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★物語は、明治政府が誕生して、伊藤博文が総理大臣になるちょっと前。
基本的に、薩摩藩、長州藩、土佐藩が、エライ人・メイン・その相棒、の3人組で登場。
総理大臣の座をめぐり、思惑が入り乱れる。

ココが、一応夏夢における恋人たちチーム。

大久保利通=辻本祐樹=の策略によって、ナントカ山を右往左往する羽目になる彼ら。


★ところで、その山には妖怪一族?が住んでいる。
年に一度、神様になれるチャンス!今日は一日静かにしないといけないが、大将ぬらりひょん=滝口幸広=の浮気性もせいで、その妻雪女=久野綾希子=は怒って協力してくれない。

山には浮気草という植物があり、その汁を飲ませると目覚めた時最初に見た人に惚れる作用が!
ぬらりひょんは、部下の座敷わらし=左とん平=に命じて、浮気草を雪女に飲ませ、最初に自分を見るよう画策する。

座敷わらしとその先輩妖怪たちは、浮気草を使っていたずらしたり、雪女に飲ませたはいいが最初に見せる相手を間違えたりして、皆を大混乱に陥れる。

ココが、妖精チーム。オベロンとタイターニア設定は割ときっちり。
たっきーぬらりひょんは何だかんだ雪女の事すごく好きっぽいのが可愛い。
久野さんが「年の差婚にもほどがある」と言ってたけど(笑)、妖怪だからいいんです!可愛いからOK。

夏夢のオーベロンは、浮気草を自分のために使うのではなくて、タイターニアを陥れるというかいたずらするために使うので、ここの使い方はすごくいじらしい。たっきーぬらりひょんに合っていると思う。


★さて天上からやってきた七福神。ぬらりひょんを審査しにきつつ、合唱の練習をしている。
お正月公演らしくハッピーで何かありがたい雰囲気。
ぬらりひょんがダメ発言をするたびに「はい集合~」「なんなの?バカなの?」「おなかすきません?」の永遠ループするのがお約束で好き。

ココはオリジナル箇所と思われる。一番上の人々という意味ではシーシアスパートかもしれないが、人間じゃないし。
七福神は7人いないといけないけど、でも正直、恵比寿さえいればよかった気が。あとはせいぜい二瓶さんの弁財天。
あとの子ちょっともったいなかった。
常にアカペラで合唱する彼ら。しかし何故歌う曲が「グリーングリーン」なのであろうか。


★大店だったか庄屋的な人?向けに芝居をする事になった職人たち。
エライ人が好きな新撰組を演じることになるが、明治の世ではあんな衣装を人に見られたら大変。

そこで、人が来ないナントカ山にみんなで出かける事にする。


ココが夏夢における職人チーム。
以前、河合隼雄が、「夏の夜の夢」について、この職人チームを作ったところがシェイクスピアの天才たるゆえん、と発言していた。物語の中には全く関係のない要素である、職人たちパートが出てくるところがすごい。と。

・・・そう、物語には考えたら何の関係もない、のですよ。職人。
今回は、沖田役の職人の中村龍介さんが、途中で実際の沖田が乗りうつることで、伊藤との絡みがあるというつながりをつくったけど。
でも、本来なくても物語は成立するところをがっつり入れると、どうしても何かふわっとした雰囲気に~。

職人チームはそれぞれの役割も割と夏夢ぽかった。
ボトムの近藤さんの長谷川純さんとか。ほんとの役名忘れちゃったけど(泣)。
齋藤一の子はクインスっぽい。
沖田はフルート位置な感じがする。自分に戻った時のきょとんとした感じとか、可愛くて若い感じとか。


そんな彼らが座敷わらしたちのいたずらやら運命のいたずらやらでどたばたしながら、明治維新にいたるまでに受けた消化できていない心の痛みや気持ちの整理をして、そして、夜が明けて、新しい朝がくる。希望の朝が。

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改めて物語を反芻すると、よくできていると思う。
本歌取りのうまさはさすがである。

が、やっぱり、そもそも夏夢は、物語の筋自体はそんな面白い訳じゃないと思う(笑)。
そこを意外としっかりやったので、全体としては「お話は、ないよ」という印象になってしまったような気がする。


もっとも気になるのは、浮気草の使い方。

夏の夜の夢という作品は、
・ラブラブバカップルの男子Aが、惚れ薬で彼女Aを捨て女子Bに惚れる。
・女子Aに惚れているが振られ続けた男子Bが、惚れ薬で女子Bに惚れる。
・男子Bに惚れているが振られ続けた女子Bが、惚れ薬で男子AにもBにも惚れられる。
という四角関係のドタバタが面白いと思う。

しかし、今回は特に元々恋愛関係の無い所で、
・突然篤姫を追いかけ始める山内と大久保。
・ものすごい愛妻家のはずが、最初に見た幼馴染(同性)板垣を好きになる後藤。
なので、単にバタバタするだけになっちゃったのがちょっと残念。

そんなはずは無い展開、としての面白さはあるけど、その事で物語根幹が揺らぐ、という訳ではない所で惚れ薬が作動している感じがする。

では誰と誰がいけばよかったかと言われると困るんだけど、この場合だと浮気を疑われている、後藤・磯子・井上ラインとか?

あと、どっちも男性パターンは、基本的に元が対立している人の方が面白いと思うんだけどな~と思った。
今回のラスボス大久保は、篤姫よりも、陥れようとしている相手(誰だ?後藤かな?)を最初に見ちゃうとか。
後藤・いそこ・井上ラインで、後藤が井上見ちゃうとか。

夏夢のアレンジ版とかでも、同性パターンだと、恋敵のはずのライサンダーディミートリアスが最初に目に入っちゃうパターンになると聞くし。←見た事は無いけど。

「二人から求婚される」篤姫。元のヘレナは、モテないはずの私が突然求婚されて、アンタたちバカにしてるのねっ。という部分が切なかったり、しかしディミーは魔法にかかったまま解かれずにヘレナを好きなままハッピーエンドだったりするところが人生の妙という感じがして好きなんだけど(笑)。

今回、篤姫はそもそも別に誰かの事好きな訳ではないし、立ち位置としては結局大久保に利用されそうになっているエライ人。なだけという点で、惚れ薬作動要員としてはちょっと弱いのではと思った。

目立つのは単にシブジュンのスターオーラのせい。だと思う。


後藤板垣ラインは、そもそも惚れ薬作動した後に相手がそれを受け入れてはいかん気がする(笑)。夏夢本歌取りした以上は!!
これこのままやるんだったら、板垣はヘレナ化すべきであろう。「急にそんなこと言われても信じられないわっ。私のことバカにしてるのねっ。こんな仕打ちは初めてよ~っ」パターン。


多分、夏の夜の夢の愉快な部分である、恋人たちの大騒動!!エピソードが、まったく恋愛が絡んでいない人たちの間で突然始まるので、夏夢ほど面白さが生まれづらいのだと思う。
「ラスボスだったはずの大久保が篤姫を追いかけてる(笑)!」という面白さだったり、「気持ち悪い位奥さん大好きなはずの後藤がなぜか同性の板垣に甘えっこ(笑)!」という面白さだったり、絵面としての面白さのみになってしまったのが、私の中では物足りなかったのだと思う。

お話自体に、惚れ薬が絡んでくれるともっと良かったなと。
大体、物語の大きな要素である浮気草、主人公周りには全く関係ないというすごい設定だし。


大久保が柔らかに笑顔で周りを陥れていく中、主人公伊藤は一人、明治維新を遂行するために自分が背負った罪に悩み苦しむ。
このまま総理大臣になっていいのか。
沖田が乗りうつった職人と対峙し、伝言を聞き、彼の気持ちは大きく動く。

浮気草によっておかしな恋愛をする羽目になった分仮面が剥がれたのか、邪魔者を次々大胆に消していく大久保。
そんな彼を前に、ついに伊藤は理想に向かって自ら立ち上がる決意をする。


鍋祭チームの基本的な姿勢は、主人公だけはシリアス路線。という事があるのかなと思う。
しかし、ドタバタ劇と思いきや驚くほどみんなバタバタ死んで行ってびっくりした。
大久保がおもしろ浮気草パートだったのにもかかわらず、躊躇なく人を撃っていくかなり怖い人になっているし。
まさかのシェイクスピア悲劇のごとく、死体累々で、夜を迎えるナントカ山。


一方、座敷わらしのいたずらや誤解や色々で、ぬらりひょんは神様になりそこねる。
この場面のぬらりひょんの雪女への「おれは愛しているんだけどな~」(だっけ?)がすごく好き。可愛い。

七福神は天上に帰っていく。
と、恵比寿が引き返してきて、最もエライ神様を迎えにくる。

おお!!そうだったのか!!!!

そして、人間たちは、再び、鹿鳴館にて朝を迎える。
一夜の不思議な夢の記憶はもうおぼろげ。

さあ。みんな新たな世界を我々でつくっていこう!!


ここで、唯一の「夏の夜の夢」台詞。最後の締めのパックの台詞が全員で語られるのだが、不意に泣きそうになった。
やるなシェイクスピア。

2013年1月14日 (月)

★『ドリームジャンボ宝ぶね』を見る。お祭りは楽しんだものがちである。

さて記事は前後するが、今年の初観劇は『新春鍋祭』『大江戸鍋祭』チームの新作『ドリームジャンボ 宝ぶね』。

大江戸はカウントダウンだったので、3年連続でお祭りチームで新年の幕開けです。

ところで唐突だが「戦国鍋TV」と「新春鍋」「大江戸鍋」「どりじゃん」を全網羅しているのは小林且弥氏(TV版レギュラー出演あり)だけという事に気づいた。次点は岩崎大さんでTVの方にゲストで2回(キャバクラとほえろ)出てる。
そして舞台皆勤はこの二人プラス小林健一氏と佐藤貴史氏。

なんとなく「鍋舞台」=TV版に出てた若手イケメンばっかりがいっぱい出てる印象があるんだけど、実のところ舞台版はお兄さんたちがいっぱい出てる舞台なんだな~と改めて思いつつ、観劇。
まあ3つまでは網羅している若手の方とかはいらっしゃるのだが。

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思っていたよりも、すごく「夏の夜の夢」でした。

と、大江戸鍋祭りの時も思いましたが。思っていたよりも、すごく普通に「忠臣蔵」だった。


しかし正直言うと、物語と本歌取りとオマケのバランスは「新春鍋祭」が頂点で、だんだんグダってくる気がするのは気のせいか・・・。

たぶん、求められている物語が異なってきているのだと思う。
「新春鍋祭」は、「賤ヶ岳の戦い」を、「スターウォーズと銀英伝の世界の中で描く」。
物語自体は一本とおっていて、色々出てくるオマケは、あくまでこの物語を語るための要素。

「大江戸鍋祭」は「忠臣蔵」の世界に「仁の要素をプラスする」。
忠臣蔵部分は普通に忠臣蔵。そこに、仁という別の物語の要素をプラスして、さらに、お客さんの期待に応えるべく、オマケを付け足していく。

「ドリームジャンボ 宝ぶね」は、「夏の夜の夢」を「明治維新の歴史上の人物を使って物語る」。
今までと主従が逆転している。歴史上の人物を語るために別作品があるのではなくて、「夏夢」のための実在の人々。


歴史の物語は、日本人にとって基本というか、やっぱり「ここでそう決まってほしい!!」という、主人思いの家来たちとか、悪役はすごいいい感じに悪いとか、どちらにも愛と義理があって狭間で揺れるとか、ぐっとくる要素がいっぱい詰まっていると思う。

だから多分、物語を語るために別の何かをうまく当てはめた「新春鍋祭」が、私は一番好きなんだと思う。

今回は、意外とすごく「夏の夜の夢」を踏襲していたため、物語自体は結構とっちらかるというか、散漫になってしまった部分が大きいかなと思う。
登場人物が多すぎて、要らないのでは??というパートも正直あったり。

また、シェイクスピアの物語自体が面白いな~と感じるのはやっぱり歴史もの=リチャード三世とか、マクベスとか=であって、喜劇は物語自体がそんな面白いかというとそうでもない気がする・・・。

なので、夏夢を、別の何かで語っても、実はそんな面白くないのでは・・・と、ちょっと思った・・・。


しかし、今回は出演者もごった煮だし、あまり何も考えずに愉快なお祭りとして楽しめばいいかなと思いました。
が、お祭りで言うと、もーっとお金をかけまくった(チケ代も高い!!)壮大な色々無駄遣い新感線(あ、これも歴史だ一応。)を見たばかりだったので、ちょっと物足りなく思ったり。←新感線自体も物足りなかったのに(泣)

と、ちょっと色々切ない所はあったが、全体としては、新年の始まりにふさわしい、楽しくハッピーなお祭りを楽しめました。

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私が見た日は、大久保利通役の辻本祐樹さんがお誕生日であった。
劇中、バカ殿毛利様の岩崎大さんが「辻本くん(注:役名ではなく役者名を呼んでいる)お誕生日おめでとう!」と言い置いて去る。とか
篤姫様シブジュンが、山内と大久保に無茶ぶりする場面にて「大久保誕生日おめでとう」「いくつになった?」と質問。「山内が歌え」「大久保は踊れ」という事で、山内役木ノ本嶺浩さんが「ハッピバースディトゥーユー」と歌い、なぜかそれに合わせて辻本君本人がキラキラ踊る。というアドリブが。

カーテンコールでは、なぜか分からないがかっちゃんが「では○○」と名前を呼び、ご挨拶?一発芸?を披露していた。ここでも辻本君が呼ばれ「本日辻本祐樹バースデーパーティーにお越しいただきありがとうございます」的な挨拶をし突っ込まれていた。おめでとう!!

あと久野さんが呼ばれたら「ポンコツさま!」とたっきーを指名したり、りかさんが呼ばれたら、すごいいい声で「山内と大久保」と二人に振ったり。で、辻本君はもう言ったから、と木ノ本さんに振り、なぜか「山内太夫?」を披露していた・・・(笑)。
たっきー何やったか忘れた(泣)。

あと岩崎さんが劇中でもやっている謎のコール&レスポンスにて、「もっと小さく!」とあおり(笑)、最後は大きく言わせて「うるさいっ」と締めていた。

前日休演していた前川さんは「元気な所を見せてあげて」と呼ばれて、「ラジオ体操の練習の途中で集中力が切れるかっちゃん」の物まねを披露。

あとだったん人が呼ばれて・・・何言ったっけ・・・ああ。忘却の彼方。無念。

鳥居さんが鶴町さん?のジャージを脱がそうとして「両親が来てるのに~」と言われて謝っていたのが可愛かった。

ごった煮キャストだけど、かっちゃんを中心にすごく皆楽しそうに和やかな空気でまとまっていて、見ていて幸せな気持ちになりました。グッダグダだが(笑)!!

★『音のいない世界で』を見る。

昨年末からやっている新国立劇場の小劇場の『音のいない世界で』を見に行ってきました。

作・演出:長塚圭史
振付:近藤良平
出演:近藤良平 首藤康之 長塚圭史 松たか子

子どもと大人が楽しめる演劇シリーズ?らしく、まさかの開演時間朝11時。
逆にこの時間だったから、本日の大雪でも見に行けた。行くときはまだ雨だったから。
帰りは電車が途中で止まっていて、色々ぐるぐる回って何とか帰宅・・・。

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★貧しい夫婦の家に、ある夜2人組の泥棒が訪れる。
彼らは、夫婦の家から大切な蓄音機の入ったカバンを盗んでいく。
「音」を奪われた世界。

妻は「大切な何か」を奪われたことはわかるが、それが何かが分からず、「大切ななにか」を探す旅に出る。
夫も妻を追って旅に出る。


★とてもファンタジックな寓話を見るような、一夜の夢を見るような、美しい作品でした。

しかし冒頭は席の関係上集中できなかったのは残念なことであった(泣)。→下手の一番隅にいたため、冒頭、上手に近藤さん、下手に長塚さんが座り話はじめた際、近藤さんが完全に前の方の頭で隠れてしまいまったく見えなかったのです(号泣)。

最初、長塚さんと近藤さんが出てきて、落語の枕のごとく「今日は寒いですね」と観客に話しかけたり、「今日は成人式ですね」と話し始めたんだけど、途中から「大人になると色々せわしなくなるけど子どものころは・・・」みたいな話になって、近藤さんに「成人式関係ない」と突っ込まれていた(笑)。可愛い。

そしてほんわかした雰囲気で、物語が語られ始める。

回り舞台で、ものすごく頻繁に盆が回転し、夫婦がそれぞれ出会う人々の世界が語られる。
最初は「大切なカバンが盗まれた」という状況が観客に提示されるだけなんだけど、話が進むにつれて、それは「音」自体がこの世からなくなっている、という事が分かったり、追いかけているダンナさんが、そもそも奥さんの事自体がわからなくなっていたり、さらには真冬の一夜の物語のはずなのに、季節がどんどん廻っていったり、出会う人々がみんなやたら極端だったりして、とっても童話な世界。

しかし「星の王子さま」的な童話というか、子どもが見たら難しいかな、という感じがして、実際客席も大人が大半だった。
世界の本質だけがぽんと同じ地平に並んでいて、現実世界の色々な「あるべき位置」からは自由で、だから見ていると色々混乱するけど、でも感覚として分かる!という雰囲気がとても童話な世界でした。

夫婦が出会うのは、音を失って何かが決定的にずれてしまっている人々。
・可愛がってきた小鳥たちが、生きている事に絶望しているから、小鳥がまだ生きているのに、彼らのための墓を作ってあげる男。
・目の見えない夫婦が、自動ドアの工夫を思い出せずに店を破壊する様子。
・羊1匹以外みんな逃げてしまい、昼間から残った羊と一緒に飲んだくれている羊飼い。彼らの手元には謎の筒が置かれている。
・奥さん(セイ)のスカートを何かよく分からない棒でめくる変な男(笑)。棒は一体何に使うものなのか。分からないから目をつこうと考える。
・戦争をしている弦の国と管の国。彼らは全く武器ではない謎の武器を持って戦おうとしているが、その武器は役に立たない。

・ついに泥棒2人組と出会う二人。カバンを取り戻し、「音」のある世界が再び訪れる。

松さんと首藤さんの歌声が優しく響き、不覚にも泣きそうになった。

みんなで歌を歌って、幕。
長塚さんと近藤さんが二人残り、最後にちょっと照れた感じで「おしまいです」て言って舞台から去っていく。

・・・昨年末の「ポリグラフ」と、同じ「舞台上から話しかけてきて、始まりと終わりを宣言する」のだが、内容はぜんっぜん違っていて(笑)、面白かったです・・・。

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★ダンナさんと、おじいさん役の首藤さん。
「台詞を話す首藤さん」を見るのは10年ぶり位であることに気づいたが!首藤さんてダンサーなのに台詞回しがすごく自然なんだよな~と改めて思った。←10年前見たのは首藤さん初ストプレの「R&J」。思えば、首藤さんはもちろん、浦井健治さんも佐藤隆太さんも小林高鹿さんもみんな今も大活躍中でうれしい。

普通の動きでもちょっとマイムっぽかったりして、寓話度UP。
さりげなく松さんに寄りそう雰囲気がすっごい優しくて、ああ。首藤さん。好き。と改めて思った(笑)。
首藤さんは数年に一度しか見ていないくせに、何故かいつも大ファン!!!!ラブ!!!!みたいな反応をしてしまう。

彼の独特のピュアさはやっぱりいつ見ても健在で、何かこう抱きしめたい!!感じになる(笑)。なんだろう孤独さとか、温かさとか、そういったものが伝わってくるのかな首藤さん。

飲んだくれ羊とのやり取りの時に、シーソーみたいな動きをする場面があるのだが、上体が一切ぶれずに下半身だけが上下に動いてバランスとってたのがさすがダンサーであった。

★泥棒兄、おばあさん、羊、棒のおとこ、フクロウの近藤良平さん
全てがチャーミングであった。
とくに好きなのは飲んだくれ羊。羊のお面をかぶっているのだが、最後にこっそりお面を取って食べてる所の顔がすごい可愛い。

あと、棒のおとこ、松さんのスカートを何回も指揮棒でめくるという変態っぽい動きも、何となく許せる所が素晴らしい(笑)。
いや変だったが。


★泥棒弟、穴掘るひと、カンの国の兵士の長塚圭史さん
年齢を重ねるごとに長塚京三化が加速している気がする。彼は年を取った方が断然かっこいい人だと思っていたが、やっぱりこれからがより楽しみな人だと思った。かっこいい。長塚さんの色気がすごく好きだ。

穴掘るひとに、音符を渡して「小鳥を惹きつけていてね」とお願いされた時の変なポーズが可愛い。
泥棒弟の、なんとも言えない切なさがとてもよかった。


★セイ(奥さん)、羊飼い、ゲンの国の兵士の松たか子さん
松さんはとても清々しくて、声もすごく好きなので、見ていてすごく気持ちがいい。浄化される心持ちになる。
セイの衣装が可愛くて似合っていた。
おもちゃの兵隊みたいな兵士の衣装も可愛い。
飲んだくれ羊飼いのぐだぐだっぷりも好き。


音がない世界の物語のため、静寂の時間が多かったり、動きで何かを伝える場面も多い。
ラスト、静かに松さんが歌いだす場面で、とても温かな空気で劇場が満たされた感じがして、ああ美しいものを見た。という気持ちになった。

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好きな人しか出ていない公演で、物語もふんわりと温かく、でも大切なことを伝えてくれて、セットも衣装も可愛い。
がつんと来てもう逃れられない!!という感じではないけれども、いいもの見たな。幸せだな。という満足感に浸りました。

ただもうちょっと全部見えたらもっとよかったのに~。という点だけが惜しい(泣)。
あ、舞台のまわりが音の出る道みたいになっていて、歩くとキュッキュッと音がしていたのだが、終演後見てみたらば観客みんなが「砂利じゃないんだ」とつぶやいていて面白かった(笑)。何か人工的なもの?が敷き詰められていたのです。

ああ~しかし長塚圭史はかっこいいな。首藤さん可愛いな。眼福眼福(笑)。
踊る首藤さんもまた見に行かねば。

2012年12月29日 (土)

★劇団新感線『五右衛門ロック3』を見る。すごく楽しい!!けど私が見たいのは若者じゃなかった(笑)

今年最後の観劇は、何も考えずぱーっと派手で楽しい演目が見たいと思い数年ぶりの新感線『五右衛門ロック3』を見てきた。(「3」は文字化けするのでこの表記ですみませぬ)
ネタバレで振り返ります。

キャスト
石川五右衞門=古田新太 明智心九郎=三浦春馬 猫の目お銀=蒼井優 シャルル・ド・ボスコーニュ=浦井健治 春来尼=高橋由美子 前田慶次郎=橋本じゅん 石田三成=粟根まこと マローネ=高田聖子 蜂ヶ屋善兵衛=村井國夫 豊臣秀吉=麿赤兒 他

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あまり何も考えずに見に行ったが、ネタものでした。
最近戦国鍋にはまっていたのだが「そうだ。そもそも新感線のネタものとはこういう系統だった!」と思い出したよ。
そして新感線は同じネタものを、お金をかけて、めちゃくちゃ歌が歌える人にくだらない歌を歌わせる、めちゃくちゃ贅沢な無駄遣い(笑)をしているんだったよ~。と思いました。

すごく面白かったんだけど、
・1F後方だったので、シアターオーブの音響がすごく悪い。
ほぼ、歌詞が聞き取れない(号泣)。特に声の高い人は全滅。蒼井優ちゃんが特に聞こえなかった(泣)。
ロックとこの劇場の相性は良くない(泣)。
・私、若い人を見たい訳じゃなかった(笑)!!春馬君も優ちゃんもがんばっていたけど、私、何故2作目の薔薇とサムライの方を見なかったのか??
という主に二つの理由で、そこまで楽しみ切れなかったのが残念であった。

特に音響は・・・新感線はシアターオーブはもう使ってはダメでしょう。というレベルにダメだった(泣)。
ここまで聞き取れなかったのは、新国立で「our house」見て以来です・・・。


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久々新感線。というか、新感線自体3回目で、過去2回はシリアスものの時だった。
でもちょこちょこ新感線役者陣は客演している所を見ていて、そして夏に一体何をどうしてか、イケメンわらわら舞台『abc赤坂ボーイズキャバレー 3回表』に粟根さんが出演されていて、いやいやこんな所で腹話術師(しかも終盤は諸事情により腹話術人形を人間の鈴木拡樹氏がやっているので見た目が怖い・笑)やってる場合じゃないよ粟根さん!!そうだ。実家(=所属劇団)で伸び伸び演じる粟根さんを見に行かねば。みたいな気持ちもあり、あ、浦井君出るんだ~ほんとは薔薇サム見たかったの!!という気持ちもあり、あまり内容を知らずにチケット入手。

村井国夫とか麿赤兒とかも出ていてびっくりした。
二人ともすごく素敵だった。
新感線役者陣もみんな素敵だった。
客演陣もよかった。

でも何かが物足りなかったのは何だろう・・・。
やはり音響がいまいちだとすべてがいまいちに~。何とかしてオーブの人。

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新感線は、やっぱり「ここで決めがほしい!!」という所でかっちりキメが入り、日本人が好きだなと思えるぐっとくるさりげない男の友情とか、一度決めたら決して裏切らない主従関係とか、基本を押さえた作りで、見ていて気持ちがいいなと改めて思った。
悪役の美学とか。

あと多分全然気づいていない小ネタがいっぱい仕込まれているんだろうな~という所。
これエリザの冒頭ですよね。という音楽が突然入ったり。「商人・ザ・スーパースター」てなんだよ!!とか(笑)。
新感線を見る人は割とミュージカル系好きな人が多いのかな。歌もの多いし、浦井君とか由美子ちゃんみたいなミュージカル系が客演しているし。

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今回は三浦春馬君がほぼ主役で、彼と関わる事になる五右衛門はちょっと引いたところで出てきて、最後はどかーんと派手な立ち回りがある。

春馬君は冒頭のコナン君風と、中盤のシリアス展開と、終盤の全てを解放されたキラキラが、正直落差にちょっとついていけなかった・・・。
中盤こんなにシリアスというか、あれ意外と考えの足りない感じの方向に行っちゃった??という展開にびっくり。

でも、春馬君がこんなに歌えて踊れる人だと思っていなかったのですごく驚いた。
これは確かに歌って踊らせたくなるな~と。

優ちゃんと二人できゃっきゃしている場面の後に、聖子さんが出てきてそれを再現して「けっ」てなる場面がすごい好き(笑)。

蒼井優ちゃんも、ふわふわ漂っている映画のイメージから一転して、明るく元気でおきゃんで一途な女盗賊で可愛かった。が、正直この役優ちゃんである必然性はどこに??と思った。
何ていうか「新感線ヒロイン」という役であって、これ若い時の羽野晶紀がやる役なんだろうな。と。別に優ちゃんじゃなくても、その時話題である程度動けてまあまあ歌える女優さんだったら誰でもいい感じがしてちょっと残念。
あとオーブの音響の影響を一番受けた人なので無念。

五右衛門登場シーンの派手派手演出と、最後の船出の派手派手セットはやっぱり見ていて気持ちいい。
ロック部隊の歌いまくりもめちゃくちゃかっこよかった。

五右衛門は変装の達人なのだが、ラスト、春馬君を捕まえに来た時の変装は、序盤の石田光成とのやり取りが伏線なんだけど、春馬君が気づいていないのがあれ?って思った。
こういうわかりやすい伏線も、お約束!!でいいよね。と思う。

でも、最後はもちろん持っていくんだけども、思っていたよりも五右衛門の印象が残っていない。
前田とか光成とか、周辺のおじさまズの方が何か印象に残っているのは何でなんだろう。

五右衛門が割とみんなを見守り、助ける側で一歩引いている感じがしたのかな~。

五右衛門と前田慶次郎との家族に近い友情も好き。
そして前田橋本じゅんさんと、光成粟根さんの二人の殺陣シーンもかっこいい。

前田に「どこまで秀吉につきあうんだ」と聞かれて「最後まで」と言う光成がすごいかっこよかった。
ああ。粟根さん。やっぱり好き。

薔薇サムからの連投組、シャルル浦井健治さん。
浦井くんのスーパーばか坊ちゃんは本当に素晴らしかった(笑)。声が高すぎて最初誰が話してるか分からなかったけど(笑)。周りの空気をかき回しでも本人は悪気はなく一人キラキラ。
堺の町が危機に陥り万事休すとなった時にさっそうと現れる所もかっこいい。

浦井くんの美声が全てくだらない歌で発揮されるところも素晴らしい無駄遣い(笑)。
高橋由美子ちゃんとのデュエットしかり。

そしてすごい好きだったのは、前田慶次郎じゅんさんとのデュエット。出会った瞬間から心が通じ合う二人(笑)
「君はミラーボール」「二人の派手好きが世界を救う」と意気投合し気持ちよく歌う彼らが愛おしい(笑)。

実はすべてを知っているが、一見にこにこと、淡々とそこにいる春来尼高橋由美子ちゃん。
由美子ちゃんは本当に歌が上手くなったし、こういう素っ頓狂な尼さんが似合う。そして全然年取らない可愛さ。おかしい(笑)。

秀吉とのエピソードで、きちんとオチる所もよかった。ああ。そうなんだ!!

ラスボス?マローネ高田聖子さんと善兵衛村井さんはさすがの貫録。
聖子さんは普通の人では着こなせない素敵衣装の数々を着こなすところがまず素晴らしい。
エスパーダとのばかばかしいやり取りも好き。マローネはなんだかんだ愛嬌のあるダメ悪役っぷりがいいと思う。

善兵衛村井さんは本当に黒い商人で素晴らしかった。
利用できるものは何でも、冷静ににっこり微笑みながら逃さない。
心九郎を利用し、そろそろ引こうと思った時にさっさと裏切る所がさすがで怖い。

秀吉の麿さんはすごい存在感。怪物感と、何だかんだキラキラした新感線の中で異質な異形ぶり。
ラスト、由美子ちゃんの春来尼の、「本当の宝が何かと、それはどういう状況が出現するかについて」の場面で、秀吉の中で線引きというか、覚悟が決まっている所が見えてかっこよかった。

あと、劇団員のみなさんと、心九郎の少女探偵団だっけ?が可愛くて大活躍だった。
逆木圭一郎さんと村木仁さんの「子ども」とか(笑)。
エスパーダ川原さんの変なダンスというか聖子さんとの絡みが忘れられない。
右近さんのアビラも何か変な人だった・・・。

小林少女山本カナコさんはほんとにコナンみたいで可愛かった!心九郎のために心を尽くすいい人。
盗賊たち。金次の河野まことさん。最初誰だか分かっていなくて、すごい若い役者さんがやってると思ってた・・・。何か軽やかな印象だったから。
お霧村木よし子さんと、おつゆ中谷さとみさんは冒頭の盗み場面が印象的。あと盗賊たちはみんなファミリーみたいにそれぞれを守ってあげていて優しいなと思った。


派手なお祭り作品で、ぱーっと華やかで楽しくて、最後はばちっと五右衛門、心九郎、シャルル、と見得を切って戦い、オチも決まって楽しい観劇納めでした。

が、最後まで言うけど、音響さえよければ!!
あと、今度はもっと年齢層高いメインキャストの時に行こうと思います(笑)。


2012年12月21日 (金)

★『ポリグラフ 嘘発見器』を見る。久々なアート系?見た事に満足する舞台(笑)。

過去の思い出シリーズで舞台感想をこっそりUP中・・・。

『ポリグラフ 嘘発見器』を見てきました。
出演
吹越 満・太田 緑 ロランス・森山開次

出演者は3人。映像を駆使して、幻想的だけれども現実的で恐ろしい物語が展開する。

話の内容はうまく書けないのだが・・・えーと、舞台はカナダ。
女優のルーシーがオーデションを受けて映画の撮影が始まるが、その内容は実際に起きた殺人事件をトレースしている。

実際に起きた殺人事件の第一発見者フランソワは、ルーシーの隣人であり、彼は事件の際にポリグラフ(嘘発見器)にかけられている。実際の事件はまだ解決しておらず、フランソワはその傷から逃れられていない。

女優のルーシーがある時知り合ったディヴィドは、東ベルリンからの亡命者で検察官?犯罪学者?であり、フランソワをポリグラフにかけたのは彼だった。

そんな3人の危うい日常が、映像を駆使した抽象的なセットで断片的に語られ、物語が紡がれる。


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久しぶりに見た、分からない作品でした(笑)!!
たまにこういう前衛的な作品を見たい!!と思うのだが、最近はわかりやすい作品だったり、イケメン舞台を微妙な気持ちになりながら見たり(役者を追いかける事にしているので、時々あまり食指は動かないが新たな世界を見てみよう!と思う舞台にも行く)していて、こういう作品に行っていなかった。

吹越さん初演出で、パフォーミングアートっぽい感じでした。
私の中の分からない作品の基準としては「終わったことがわからない」があるのだが(笑)、今回はあ、終わりかな。とわかったものの、系統としてはそういう感じでした。

でもすごく面白かった!!
影絵のように映し出される人の影と、現実にそこに居る人とが二重写しになったり。

ベルリンの壁が象徴的に出てきて、壁を越えていくデヴィッドとか。
フランソワが働くレストランの場面の、執拗な繰り返しの時のフランソワのテーブルセットとか。

森山さんを久々に見たが、やはり大好きです。ダンサーは体の動きが常人とは異なるので、居るだけでいろんなニュアンスを出せて素晴らしいと思う。
ゲイでコカイン中毒で、不安定。ゲイのクラブ?で何か激しいプレイをしているよ。ていう場面。・・・てどういう説明だ・・・を出来るのはダンサーというか森山さんだからだよな~と思った。何かすごかったです・・・いろんな意味で。
コカイン中毒中の、ガラスの机を下からカメラで撮っていて、それが映し出されるのも印象的だった。

太田緑ロランス。ロランスさんは初めて見るのだが、本当に美しくて、こういう何かの象徴のような作品にぴったりの無機質さを持っている。
彼女が舞台でハムレット役をやっていて、どくろを持ちながら台詞を言う場面があるのだが、何かの予言のように聞こえてとても印象的だった。

デヴィットが帰る。という場面で「行くの?」ってがばっと抱き着いてというか足を絡ませて行かせずにキスする所があるんだけど、結構長いし結構激しくキスしているのにすごく無機質な空気が漂っていたのが印象的だった。
生々しいことをしてもぜんぜん生々しくならない。綺麗すぎるから??

最後の方で、照明が完全に落ちて影絵のようにシルエットだけが浮かび上がり、3人が今までの出来事をマイムで表現する、みたいな場面が何度も何度も繰り返される。私は一番後ろの席だったので「なんか着てないみたいに見えるよな~」と思っていただけだったのだが、後で他の方の感想を見てみたらばやっぱり3人とも全裸だったのであった。
12月の公演で女の子を全裸にしちゃいかーんっ。と、激しく思った。
まあ男性もできればダメだが。

シルエットだけなので、やっぱり、生身感が薄くて、常に一枚何かで隔てられているような、静かな空気感の中、フランソワが耐えられなくなり、自ら死を選んだ??というような場面が入り、幕。


この作品は、始まりに3人が素で登場し、ロランスさんがフランス語で注意事項を言い始め、そのあと日本語で注意事項が入り、吹越さんが「何かフランス語がわかるようになった気分に」みたいな事を話して、そのふわふわした雰囲気のまま「はじめます」と宣言して、唐突に始まる。

そして、醒めない悪夢のような、もどかしい現実のような、不思議な世界が繰り広げられ、そして唐突にやっぱり吹越さんが出てきて「終わります」と宣言して、舞台は終わりを告げる。

現実からふわっと浮遊しているような作品なので、このように突然つながる日常的な空気感、な演出はすごく面白かった。戸惑ったけど。


映像駆使の作品だが、本来舞台で敢えて映像を使うのであればこの位やって初めて「映像を使う意義があった」と言えるんだなと思う。
ちょっとでも位置やタイミングがずれると意味をなさなくなる映像がたくさんあって、すごく緻密な作品だった。

あと、森山さんの身体能力というかコンテンポラリーダンサーはこういう作品でこそ!!な体の使い方がさすがだった。机に立っている時のバランスとか。あとセクシー場面というか何かそういう場面(笑)のバランス。やってる事もびっくりだけど、そこでバランスとれる事がびっくりだよ。
森山さんはどこか無邪気な子どもみたいな印象があるのだが、今回も魂が純粋な子どもに見えて、やっている事はコカイン中毒とかだけど、何かすごく哀しみと寂しさを感じた。

吹越さんの飄々と、冷徹な印象が、この作品全体のイメージを決定づけていたのかなと思う。
東ベルリンから逃げてきて、どうやら家族を置き去りにしたトラウマがあるようだけれども、今はぱっと見淡々と仕事をしている。
でも時々突発的に情熱的というか暴力的というか、感情が暴走しているような時もあり、でもその時ですらどこか俯瞰しているような透明な空気が流れていた。
かすみがかかった現実の中をふわふわ歩いているような感覚。

物語をどう捉えるべきか、生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ。とか
東ベルリンからやってきた「壁」とは。とか
フランソワの不安はどこから来るものなのか。とか
考え始めるとぐるぐるするのだが、結論は出ないので、「分からないけどとにかく面白かった!!」というばかっぽい感想で(笑)締めたいと思います。

やっぱりたまにはこういう作品見たいよね。
王道もいいけどね。

2012年11月 5日 (月)

★戦国鍋TVの気配。その後。

ところで感想を書いたKKP「ロールシャッハ」には、コバケン作品にはおなじみの親族代表の竹井亮介さんが出演されているのですね。
小林賢太郎テレビにも出てたし、竹井さんが出ているのは何の不思議もない。

・・・しかし。
私的には、またもまさかの法則「今年見た舞台、99%『戦国鍋』キャストがいるよ」にはまったのであった。
なんかびっくりした。


竹井さん、よく考えたら1期2期全てでレギュラーコーナーだった「戦国武将がよくくるキャバクラ」に出てたので、単純に出演回数だけで言えばやましげさんよりも多いのでは??とちょっと思ったり。

ということで、竹井さんは、
・戦国武将がよくくるキャバクラ にて、最後にレイナちゃんと会話する常連客
・「戦国に吼えろ!」のボス
として最初から最後まで、戦国鍋TVに出ていた方なのであった。

実は今年はあとヨーロッパ企画も見に行く予定なので、本当にどこにもかしこも戦国鍋だったな。と思う。
↑ヨーロッパ企画×鍋『戦国被害者の会』。

まあもともと戦国鍋TVおよび戦国鍋舞台は、小劇場俳優がいっぱい出てたので、私の守備範囲である小劇場系に言ってもいる可能性は高いわけなのだが。
でもミュージカルとかも普通に居る所が意外で。

帝劇から本多まで。コント集団からイケメンまんが舞台まで、あらゆるところに戦国鍋TVの気配ありなのであった。
逆に、「なんかイケメンいっぱいいるな~」みたいなざっくり印象が残る鍋なのだが、実はいろんなジャンルの人が出てたよ。という事かもしれないけれども。
あと若手鍋キャストが成長してミュージカルに進出してたりとかね。

本当に今年見た作品の中で、鍋キャスがいないのは宝塚と四季と来日公演ぐらいだなという感じなのであった(笑)。


しかし、思えば「小劇場俳優」と「イケメン」はちょっとジャンルが違う感じなんだけど、ミカシュンは「劇団所属」かつ「イケメン」くくりなので、結構特殊なところに位置してるなと思った。

とみかしゅんの話題を出した所で、多分私しか思ってないであろうスタジオライフ好きとしての、先日の鍋ライブでちょっと思ったことをこっそり書く(笑)。

みかちゃんを見つつ、あ~役者では絶対に見られない「観客9000人の景色」をみかちゃんが経験できて本当によかった!!&岩崎さんにもこの景色見せてあげたかったな・・・あるとしたらば徳川15代将軍には川本成さん入ってるし行けたかも?? とか思ったのであった。
と言ってもたとえ15代に居たとしても、現実にはライブ当日は公演中でラウルやってたから無理なんだけど!

9000人の観客の前に出る、みたいな、本人の努力ではいかんともしがたい事のチャンスがあるならば見せてあげたいな~とやっぱり思う訳ですよ。
そう思った自分はものすごく岩崎さんのファンなんだな~と思ったのであった。

ついでに信長と蘭丸に関しても岩崎ファンぽい思い出話を書く(笑)。

彼らが信蘭をやったころに出た雑誌(確か特撮系のイケメン雑誌)で、信長と蘭丸に関しての対談があり、そこで村井さんが「ちょうど新春鍋のお稽古中だったから、信長と言われると岩崎大さんの事しか思い浮かばなかった」というような発言をなさっていた。

その時思ったこと→村井さん名前わざわざ出してくれてありがとう!!!!!たぶんこの雑誌読むあなたのファンは言われても知らないと思うけど・・・。舞台見た方は舞台の信長様を思い出してください・・・。
そして拡樹君ファンはもっと知らないと思うけど、abc見た方は・・・愛川先生の事です・・・。

その後吉良様でまた村井さんと共演したり(って信蘭は結局鍋舞台の岩崎さんの役を後MTでやる事になってるのか~。この場合の吉良様は岩崎さんのこと。)、拡樹君はabc3年連続で共演したりでちょっとは二人のファン内「舞台の信長様であり吉良様な岩崎さん」を覚えてくださったかな~と思う訳ですが。

といった、多分私以外誰一人思っていないであろう事を、鍋ライブの信蘭見ながら思ってました(笑)。

&話飛ぶけど、やっぱり「信長と蘭丸」の村井君と拡樹君の組合せは最強だったなと改めて改めて思う。
拡樹君のバーチャル感が半端ないので、村井君は蘭丸君に何してもいい。何しても、絵的にもOKだし、拡樹君本人も受けて立ってくれるし。
これ兵衛Zが村井君で信蘭が相葉君だったら、多分寿里短パンは生まれなかっただろうし、相葉君なら相葉君の方が蘭丸君になってただろうし、キャスティングの妙を感じるのであった。

というか拡樹氏のバーチャル感を活かした役をがっつり見たいのだが、だれかそんな作品に彼を呼んでくれ・・・。
↑今のところの一押しは皆川博子「開かせて頂き光栄です」のナイジェル。
ものすごくみたい!!!!!!

ライフよ大希君を11人で呼ぶのは大正解だと思うが皆川作品もぜひ久々に舞台化しそして拡樹氏を呼んでくれ。頼む。


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